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006カフェグランマ
ひざ掛けをかけて

fridayのイニシャルが

丸いアルミのトレイにのせて

店内にはゆるやかな空気が流れる

手作りのひざ掛け



カフェ グランマ

魅力的な本たち、チャーミングなオーナー

ドアを開けると紅茶のいい香りがする。
テーブル席が二つ、ベンチタイプの席が一つのこじんまりとした店内は、可愛いだけにはとどまらない居心地のいい空間だ。
カウンターの向こうでオーナーの柳沼しのぶさんが洗い物をする水音が心地よく響く。
ちょうど母親が台所で夕飯の支度をしているのを感じながら、茶の間で雑誌を読んでいるような安心感がある。
柳沼さんが普段、読んでいる雑誌や本なのだろう。窓辺やカウンタ-にオブジェのように置かれている。
アルネ、クウネル、リンカランなど魅力的な雑誌と一緒にオードリ-の写真集がある。シェル・シルヴァスタインの絵本がある。美味しいお菓子の作り方の本がある。
柳沼さんは楚々とした柔らかさの中に静かな芯の強さを思わせる女性だ。本の背表紙を追っていくだけで、なるほどやはりとうなずける。


静かに流れるボサノバ。お菓子の焼ける匂いに包まれて

今日は金曜日。コースターの片隅に「friday」の文字がプリントされている。
初めて訪れた日、それを見つけた時の小さな驚き。あの日も金曜日だったかもしれない。さし出されたウォーターグラス。布のコースターにほどこされた小さなアルファベット。ひと目で手作りとわかるあたたかさにツンと胸を打たれた。側に置かれた小ぶりの水差しの下にも赤いチェックの布が敷かれ、さり気ない心配りを感じる。
静かに流れるボサノバ。お菓子の焼ける匂いに包まれて、おいしい紅茶を飲みながら、本を読んだり窓の外を眺めたり。短い時間でもいい、毎日のように訪れたい店だ。
「ただいま」と声をかけたら「お帰りなさい」と静かに笑ってくれるかもしれない。


オーナーが作るケーキ、お菓子、そして布小物たち

「自分のために作っていた小物をお店に置くようになりました」
小さい頃からものを作るのが好きだったという柳沼さん。お菓子作りも小物作りも専門の学校に行ったわけではなく、よそのお店で修業したのでもない。
カフェをやりたい。その一途な思いが実現したのは3年前のこと。「お菓子もケーキも自己流です」と涼やかに笑う。
柳沼さんの大切な場所なのだろう。店のかたすみに、ミシンが置かれている。ここから手作りの布小物たちが生まれていく。
さまざまな模様の布で作られたくるみぼたん、髪飾り。クッションカバー、手提げバッグ、カフェエプロン。
ファーストシューズ。赤ちゃんの小さな小さな靴に目を見張る。ドキドキしながらてのひらにのせれば、ほおずりしたくなるほど可愛らしい。k_mark



カフェグランマ
郡山市桜木2-22-5

2009年7月14日をもちまして閉店しました。



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