012juni
01

力強く歌い上げる高音の響きが魅力。

02

定期ライブvol.39 KURA★KURA in ZOKKON

03

3代目テープレコーダーとギター(K-ヤイリ)の「ケイ子」

04

ライブが終わった夜には、お客さんの言葉が書かれた小さな紙の束を枕の下に敷いて眠る。

05

大切な手帳。
7色のペン、その時の気分で色を変えて書く。

Juni.(ユーニー)

郡山市出身、1982年6月生まれ

シンガーソングライターJuni. 声の魅力

ふくらみのあるあたたかい低音。のびやかで安定感のある中音。落ち着いた声質と広い音域を持つ。特に力強く歌い上げる高音の響きが魅力だ。聴くものをぐいぐいと惹きつけていく。
話す声も歌声と変わらず、ふわりとやわらかく安心感を与える。
その声でJuni.は語りかけ、そして歌う。

裸足で歌うこと

12月の風の強い寒い日だった。
郡山市のイベント、ストリートミュージックフェスティバルin郡山。街の通りでJuni.のライブを聴いた。
風の吹く中、こわばる笑顔を隠さずにJuni.は、歌うときはいつも裸足だからと靴下を脱ぐ。震えが止まらない冷たさの中、裸足になった。
かじかむ指におじけづくことなくギターを弾き始める。柔らかなギターの音に澄んだ声が溶け込んでいく。寒さに臆することなく、風に流されることもなく安定した声で自分の思いを歌いあげていく。
デビュー当時は緊張して震えた。こんなシャイな自分がたった一人で人前で歌うことなど出来るのか。「そうだ、裸足になってみよう。自分の部屋でベッドの上で歌うようにリラックスできるかもしれない」そう思った。「できるだけ自然のままで歌いたいという思いもあり、裸足で歌うことに決めたのです」
若い頃にバンドを組んでいた父親の影響で、音楽は日々の生活にあたりまえのようにあった。「小さい頃から父にギターを教えてもらっていました」歌との出会いは、小学4年生の時に入部した合唱部。中学卒業まで続け小、中とも部長を務めた。高校時代は友人とユニットを組み、卒業後も自分たちでイベントを主催したり、歌うことにこだわって活動する。ニューヨークでレコーディングをしていた時にブラックミュージックと出会う。「街角で歌う黒人の姿と音楽が自分のフィーリングと重なるものがあります」目を輝かせて語ってくれた。

「のはらうた」と「山之口貘(やまのうちばく)」の詩

歌うことで自分がここにいることを確認できる。日々の思いを歌にして言葉とメッセージをきちんと伝えたい。「自分の歌を聴いてそれを感じとってくれた人の言葉が一番嬉しい」という。
いつも持ち歩いているものがある。
もうこの世にはいない沖縄出身の詩人、山之口貘の詩集だ。人生のさまざまなシーンを純朴な澄んだ目線で描いた。弾き語りのシンガー高田渡が「生活の柄」「結婚」など彼の詩を多く歌ったことで知られている。
「数年前、友人からいただいたものです。いろんなことに悩み、落ち込んでいた時でした」さり気なく手渡してくれた一冊の詩集に心が洗われていったという。
移動する新幹線の中で、休憩時のカフェで、その日その日2~3編、開いたところを読む。「ただその文字を眺めているだけでも心が落ち着きます」もうボロボロになりましたと愛おしそうに手の中に包み込んだ。
工藤直子著「のはらうた」は、手のひらに入るような小さな本。心の中を行き交う思いを「のはらむら」に住むミノ虫や小ネズミの目で書き留めたもので、全部ひらがなで書かれている。「大好きなんですよ。全巻持っています」と微笑む。
悩んでいる時、苦しい時に歌が生まれる。日々変化するJuni.の思い、詩心の原点がそこにある。

ふくしまFM「Juni.の裸足音」、5分間の世界

ラジオのパーソナリティを務めるJuni.。友人に語りかけるような口調が耳に心地いい。
ラジオの音量を低くし、耳を近付けて聴いた。穏やかな彼女の息づかいが感じられる。やがて軽快なリズムにのり、ややおさえ気味の明るく落ち着いた歌声が流れ出す。小石を重ねるように少しづつ一歩づつ心を伝えていく5分間の世界。大切なJuni.ワールドだ。kマーク

『あいにいくよ』
DL