021ポケットファーム
店内

家庭的であたたかな雰囲気の店内。

袋詰め

ひと袋にこれだけ入っているユニークな袋詰め。
詰めかたにも個性が出る。

野菜たち

見ているだけで元気の出る野菜たち。

豊作

今年は豊作。稲刈りの季節。

中村さん、橋本さん

中村さん(右)と橋本さん(左)。
「わたしたちの作った野菜に会いに来てください」。

ポケットファームおおせ

郡山市逢瀬町多田野大界12-2 浄土松公園入口向かい

昔の人々のつながり『ゆい』を原点に
自分たちが食べているものをみんなに食べてもらいたい

「この辺はほとんどが米農家。野菜は自分たちが食べるぶんだけを作っています」その延長にこの直売所はあると話す中村喜代さん。ポケットファームおおせの代表を務める中村さんは、やわらかい笑顔で丁寧に話しをしてくれる。
「以前はみんなで助け合って田植えや稲刈りをしたり、昔の人々のつながり、ゆいを大切にしていました」今は機械化によって無くなった「ゆい」という支え合い。
「わたしたちの作ったものを買っていただいて食べてもらいたい」せめてこういうことによって「つながり」を持ち続けていたい。そんな思いが原点にあるという。
平成15年8月にオープン。中村さんはこの春から代表をつとめ、副代表の橋本世李子さんをはじめ24人の会員とともに4年目の秋を迎えた。
「自分たちが食べているものをみんなにも食べてもらう喜びはかけがえのないものです。袋に貼ってあるシールをとっておいて来てくれるお客さんもいます。うれしいですね」そうそうとうなずき合う姿が印象的だ。

みんなの息抜きの場

道路沿いにある直売所は、こじんまりとしていて親しみがある。手作りの建物は「夏は暑くて、冬は寒い」と中村さんは笑う。
冬の寒い中もお店を開く。
「去年の冬には、まきストーブで鍋ものを用意したり、餅を焼いて食べたりしました」お客さまと生産者のつながりはこんなところからも生まれていく。
「みんなの息抜きの場にもなってくれたら」と中村さん。
「今まで暇な時間を家でテレビを見て過ごしていたのが、ドジョウをとったり、イナゴのつくだ煮をつくってみんなに喜ばれたりしているうちに「やんねでいられね」となってきた会員さんもいますよ」

40代から80代の会員は作物を育て収穫するかたわら、それぞれに係を持って日々を過ごす。まずはお店の当番、お店の当番のスケジュールをたてる人、会計。広報係は「ポケットだより」を年4回発行している。
「しばりはない。みんなの意見を尊重してすすめていきます」
いつもここに関わっているという意識につながっていくことが大切なのだろう。

実は影の黒子は旦那さま

ご夫婦でいつもここに寄っていくというお客さんが、ハヤトウリの食べ方を聞いていた。
「漬け物もいいけれど、豚肉と炒めて食べるとおいいしいですよ」
橋本さんがおすすめの食べ方をていねいに話す。ひとことふたこと会話を交わすだけでお店にあたたかい空気が流れていく。その空気はそのままお店の雰囲気をつくっていき確かなものとなっていく。

夕方、店の終わりに物物交換をする。
これが大切なこと。これが原点なのだという。同じ作物でも作り手によって味が微妙に変わる。自分の作ったものよりもおいしければなにがどう違うのかを考える糸口にしていく。
珍しい野菜に挑戦してみんなで味見をし、料理のしかたを研究する。旬の果物などは必ず試食をする。「食べなくてはわからないこと。収穫したばかりのブドウやナシを甘いですよとお客さんに自信をもって言えます」加工品は自分の味を売る。
その人でなくては出せない味を売る。お客さんはこの人の作ったものならと信頼し、目新しいものも手に取っていくのだろう。
「かあちゃんの元気のあるところに活気が出ます。でも実は影の黒子は旦那さま。とうちゃんが支えてくれなかったら今の自分たちはいませんし、ここまでやってこれなかったですね」
とうちゃんへのあたたかい言葉は胸にジンとくる。
かあちゃんたちは、心の畑にも感謝というタネをまき日々育てていく。k_mark

ポケットファームおおせ
郡山市逢瀬町多田野大界12-2 浄土松公園入口向かい
午前10時~午後5時
12月~3月 土・日(週2日)
4月~6月 水・土・日(週3日)
7月~9月 水・木・土・日(週4日)
10月~11月 水・土・日(週3日)

問い合わせ/TEL.024-957-2712(代表宅)