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050一扇
ご主人の松江則夫さん。カメラ、もの作り、車の運転と好きなことやりたいことがたくさんある松江さん。笑顔のやさしいご主人です。

奥さまの尚子さん。伊豆の伊東出身。子どもの頃は木登りが大好きで落とし穴や基地を作ったりして自然の中を駆け回って遊んでいたそうです。

小さな調度品にも心をこめて。

メニューの写真は、ご主人が撮ったものです。

店内、カウンター席。

調理をする真剣なまなざしの松江さん。

夕暮れになると明かりが灯ります。
一扇


道しるべは「干物」年を重ねて気づいたこと

一扇は、干物の旨い店だ。
干すことで、魚の旨味が増す干物。店主の松江則夫さんと奥さまの尚子さんは、自信を持って干物をお客さまにおすすめしたいと言う。
「自家製干物をメインにするようになったのは、5年ほど前からです。以前から少しずつ作っていた干物でしたが、お客さんにお出しして『これは、うまい!』という言葉を聞き、干物をメインにできるという確信を持ちました」
松江さんは、さっそく幾種類もの干物作りに挑戦した。評判を聞いて新しいお客様も来てくれるようになり、満足して帰っていく後姿を見てますます干物作りへの情熱が沸いてきたという。
「私たち自身、年を重ねるごとに干物の奥深さに気づくようになりました。魚の脂ののり具合や身の厚さ、季節の温度変化などで、塩の加減、干し時間を変えながら作ります」
道しるべは「干物」。お客さまをはじめ、仕入れ先や店の手伝いの方など、関わっている全ての人に感謝する毎日だという。


へこたれてはいられない

松江さんは、お店に関わるほとんどのことは自分でやってしまう。
「今の所に移転したのは平成8年、以前は駅前の大町で13年間営業していました。ここに来てから、もう10数年になりますが、屋根や塀の修理なんかも自分でやっちゃいますよ。趣味のようなものですね(笑)。そうそう、4年前に屋根のペンキ塗りをしていた時、すべってペンキの入ったバケツをかぶってしまって大変な騒ぎでした。ちょうど生命綱をはずしていた時でね、もう生命がけです。今年の連休は自宅の物置のペンキ塗りをしたんですよ」明るく笑いながら生き生きと話す松江さんだ。
二人は毎日、自宅からお店に通っている。松江さんは一足早く車で、尚子さんはあとから電車で来る。尚子さんの元気の源は、歩くこと。駅から約20分の距離をせっせと歩く。
「途中、駅前で本屋さんに寄ったり、八百屋さんで珍しい野菜を見つけたりするのも楽しいですね。雨の日も風の日も晴れの日も、季節の風を感じながら歩いて来ます」と話してくれた。
二人は、栄養士の専門学校で出会った。席がたまたま近く二人ともバスケ部だったこともあり、よく顔を合わせていたという。
「私はその前に6年間、和食の料理人として修業していたので、年は離れていますが、お互いに縁があったんですねえ」
当時のことをなつかしそうに話す二人だ。
お店のメニューには、干物のほかに季節の料理やオリジナル料理が並ぶ。月や季節の変わりどきには、趣向をこらしたおすすめの一品を出すようにしている。
「ひとつひとつ二人で意見を出し合って作り出していきます。若いお客さんから肉の料理も食べたいと言われ、工夫して豚肉の料理を考えたこともあります」
そんな中から生み出された自家製スモークは今や干物と並び一扇の名物となっている。何度も試作を繰り返してやっとたどりつく、それぞれの一品だ。
「いつもお互いに、へこたれてはいられない、と声を掛け合ってがんばっています」二人は顔を見合わせながら話してくれた。


お客さんの顔を見るとホッとする
お客さんはありがたい


「連休などの長い休みのあとに、お店に来てくださるお客さんの顔を見るとホッとします。お客さんはありがたい」という。
「つい数日前に、初めてのお客さんが来られた時のことです。ご両親と小学3年生ぐらいの男の子3人のご家族でした。楽しそうにお食事をされている姿を見て、微笑ましいなあと思っていました。食事が終わって立ち上がる頃に、男の子とお母さんの話し声が聞こえてきたんです。お母さん、美味しかったね、また来ようねって。するとお母さんは、その言葉をお店の人に伝えてあげたら?ってさり気なく話されて」男の子は帰り際に、美味しかったです、とはにかみながら言ってくれたという。
「嬉しかったですね。やっていて良かったと思いました」
そう言いながら涙を浮かべる尚子さんを松江さんがそっと見守る。
「自分たち二人のどちらかが欠けたら、一扇ではない。これからもずっと健康でいられるように身体に気をつけ、がんばっていきたいですね」と松江さんはいう。
お二人は、常に笑顔でお互いにうなずき合いながら話をしてくださいました。これからも持ちつ持たれつ、支え合いながら毎日を過ごしてくださいね。ありがとうございました。k_mark



一扇
郡山市西ノ内1-1-33
TEL・FAX024-933-9588
定休日/日・祝祭日(予約があれば営業)
駐車場/10台


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