052あたみ食堂
有賀正訓さん

店主の有賀正訓さん。
奥さまのお料理で好きなものは?
「何でもウマイよ。自分はタマネギが苦手なんだよね」

茂子さん

奥さまの茂子さん。
ご主人のお料理で好きなものは?
「お肉の焼き方が抜群ですね。子どもが小さい頃は、外でバーベキューをよくやりました」

のれん 座席 窓辺 テーブル席 花

あたみ食堂

愛される食堂にするために

あたみ食堂は、人のあたたかさが感じられる店だ。
メニューを眺めているとよくわかる。いろんな丼ものや炒めものなどがそれぞれハーフサイズでも注文できる。
日々の出前はもちろん、器などを持っていくと値段を引いてくれるテイクアウトサービスはその心づかいがしみじみと伝わってくる。
「どうしたらお客さんに喜んでもらえるか、いろいろ考えるのが楽しいんですよ」
にこやかに話す店主の有賀正訓 (ありがまさのり)は、この仕事が大好きだという。
「売り上げが伸びないと不景気だから、だとか何かのせいにしがちだけれど自分はそうは思わない。考えたことを実行していって少しずつ実になっていくと嬉しいですね」
この人は嫌いなことはやれない人です、と奥さんの茂子さんがキッパリと言い、明るく笑った。

「いろんなことがあったなあ」

あたみ食堂は、1971年に開店。今年で創業38年になる。
「この店は、もともとは母親がばあちゃんと二人でやっていました。自分は市内のスーパーに8年位勤めていて、その間に結婚して子どもも生まれました」その後、知り合いの方に声をかけられ、堂前に飲食店を出す。
「その店は、主人と私で4年ぐらい続けました。それまで私はここで子育てをしながら店を手伝っていたのですが、市内のお店へ通うようになってからは忙しかったですね。3人の子どもたちは、両親にみてもらっていたのですが、一番上の子が小学2年生位だったでしょうか。一人で電車に乗って店に来てしまったことがありました。驚きましたね。さみしくて私たちに会いたい一心だったのだと思います」茂子さんは、当時をなつかしそうに話してくれた。
「右も左もわからないままに始めてしまって、どうやって人を呼ぶか必死になって考えました。苦労はしたけれど勉強になりましたね。その頃の経験が今の自分を作っているのだと思います。朝は8時に出かけ、夜中の1時か2時頃に帰る毎日でした。バイクで通っていたのですが真冬は道路がツルツルに凍っていてね」と有賀さん。
「そうそう私は車で通っていて、ある冬の寒い日に帰る時間が同じになり主人のバイクの後をついていったのですが、突然バイクがスリップし転倒したことがありました」
あの時はどうなることかと思った、いろんなことがあったなあ、と顔を見合わせながら話をする二人の表情はとても明るく穏やかだ。

両親への感謝、娘たちへの思い

「お義母さんは、お料理が本当に上手です」と茂子さん。
「当時の古いメニューを見るとため息がでますよ。和食も洋食もバラエティーに富んでいて。それと舌が抜群に良いですね。主人も似ているのだと思います」
自分たちを支えているのは、両親と3人の娘たちだと二人はいう。
「今も昔も両親には助けてもらっています。3人の娘も育ててもらい、今でもじいちゃん・ばあちゃんっ子ですね。みんな素直に育ってくれました。何かあった時など親の話を最後まできちんと聴く子どもたちです」
有賀さんは将来、子どもに店を継いでもらいたいとは思っていないという。
「子どもたちには、それぞれ自分のやりたいことをやれ、と言い続けてきました。娘たちは、いざ好きな事をやれ、やっていいんだと言われると返って悩んだりしたようでしたね」
娘さんたちも今は20代になり、それぞれの道を歩きはじめているという。

二人で何かをすることを
楽しみながら生きていきたい

「楽しみは月に一度の旅行です。よく近くの温泉に行きますね。お風呂に入ったり、本を読んだりして過ごします。先週は土湯温泉に行ってきました」今度は友だち4人で、黒部ダムへ行く計画を立てているのだと楽しそうに教えてくれた。
「二人で何かをすることを楽しみながら生きていきたいですね。ゆくゆくは、腰が曲がるようになっても、それなりのその時々の自分たちが出来る店をやっていきたい。親しい人たちが集まってくる広場のような店をやることが出来たら幸せです」
楽しげに顔を見合わせながら、笑顔で話してれた有賀さんと茂子さん。いい話を聴かせていただきありがとうございました。いつか娘さんたちに会えたらウレシイです。kマーク

あたみ食堂
郡山市熱海町熱海二丁目74
TEL.024-984-3635
営業時間/
【昼の部】10:30~14:30
【夜の部】17:30~21:00 ラストオーダー
出前時間/10:30~20:00
定休日/木曜日

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