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外観 くるみそば

くるみそば 900円
冷たいくるみそばもあるが、地元の人は温かいつゆに山くるみを溶かして食べているそうだ。

とちもちあられそば

とちもちあられそば 1,200円
揚げたとちもちは、とちの実の風味が楽しめる。すっきりとしたつゆとの相性も抜群だ。

丸膳そば

丸膳そば 3人前2,250円~
丸形の御膳に盛られた3人前のそばをすすりながら、会津の地酒を愉しむも良し。

軒先

おみやげ品が並ぶ軒先では、じゅうねん味噌の焼きだんごや岩魚の串焼きの焼きたてが味わえる。

大内宿

山本屋

そばを愛し、郷土を慈しむ職人の打つそばを味わう。

南会津郡下郷町大字大内字山本15
TEL(0241)68-2912
■営業時間/AM8:30~PM5:00
■定休日/不定休 ※冬期は要予約
●食堂 ●おみやげ

郷土食と本格手打ちそばのハーモニー。

山本屋は、別名「金太郎食堂」という。現在のご主人・鈴木澄夫さんの父の名からそう呼ばれるようになったのだという。初代・金太郎さんがお店を始めた頃は中華の大衆食堂だった。当時は大内ダムの建設現場で働く人々で賑わっていたが、ダムが完成すると客足が減った。それなら会津そばを始めよう、と思いついた澄夫さんは、二代目として新たなスタートを切った。当時はまだそばを出す店はほとんどなかったという。
下郷町音金地区で収穫されたそばの実を、石臼で自家製粉して打つ十一そば。コシと風味を兼ね備えたそばに、本鰹のみでだしを取ったすっきりとしたつゆが良く合っている。地元の人が食べている「くるみそば」や「とちもちあられそば」が人気を呼んでいる。
「くるみそば」は、擦った山くるみをつゆに混ぜると、甘みが深まりいっそうコクのある味に仕上がる。
「とちもちあられそば」は、とち餅を小さく丸めて揚げたあられが入っており、とちの実の風味が楽しめる一品。
「丸膳そば」は丸く大きな御膳に、3人前のそばが盛られており、そば本来の味わいが楽しめる。仲間と丸膳そばを囲みながら、「花泉」「男山」など、会津の銘酒を味わうのもおすすめ。一品料理もにしんの山椒漬けや山菜の天ぷらなど、会津ならではの郷土料理が揃う。地酒の肴にぜひ注文して欲しい。

軒先にもおいしい郷土料理が並ぶ。

店の軒先では「焼きだんご」や「岩魚の串焼き」を焼いていて、おいしそうな匂いに食欲をそそられる。
「焼きだんご」はえごまや田舎味噌などを合わせた「じゅうねん味噌」を塗って炭火で炙っていて、ほんのり焦げた味噌が香ばしい一品だ。
そのほか、とちの実大福、漬け物、田舎味噌など、会津の産物をいかした食べ物が揃う。また、自家製粉した地そば、山本屋オリジナル乾麺など、そば屋ならではの品もあり、おみやげに喜ばれている。