このサイトは2001年〜2007年に取材、掲載したものです。現在の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

蕎麦工房 すゞ勘

そば好きが高じてそば屋をはじめた店主のこだわり。

ランチセット

すゞ勘お平セット 1,450円
かに爪天ぷら・いくらおろし・昆布巻・なめこ・とろろなどがトッピングされている。

ミルクセーキ

冷やし納豆天ぷらそば 880円
冷たいつゆとシャッキリしたそば。熱い日に食べたい。

大吟醸「玄宰」

そばを打つ店主の勘右衛門さん。
早さと手際の良さに驚かされる。

大吟醸「玄宰」

もともと200年以上の歴史を持つ会津漆器の店。 店内の柱やテーブルには漆が使われている。

会津の水を感じさせる清冽な味わい。

使っているのは会津産そば粉のみ。つなぎは一切使っていないという。打つのは店主の勘右衛門さん自身だ。できるだけ打ちたての風味を愉しんでもらうため、1回に1.5kgずつ、1日10回程度打つ。
打ちたてのそばは香りが良い。つるつるとした食感で、コシがあり、喉ごしも良い。じっくり味わいたいと思いながらも箸が止まらない。水のようなそばというと語弊があるかもしれないが、このそばには会津の水の清冽さを感じさせるものがある。
人気メニューは、5つの椀に分けて盛ったそばに、かに爪の天ぷら、いくらおろしなどの具をトッピングした「すゞ勘お平セット」。そばとつゆのおいしさはもちろん、具の豪華さも満喫できる。
もう一品試食させていただいた「冷やし納豆そば」は、もともとはまかない食だったという。
雑誌に紹介されて以来「食べたい」という声が多くなり、いつの間にやらメニューになってしまったのだとか。天ぷらにした納豆の旨味と冷たいつゆの旨味が合わさった旨味の相乗効果を愉しめる。

おいしいそばをつくるためのこだわり。

実はすゞ勘は、もともとは200年の伝統を持つ会津漆器の店。現在の店主のそば好きが高じてそば屋をはじめたのだという。
おいしいそばを食べたくて、そば打ちをはじめたという店主の姿勢に妥協はない。そばはもちろん、つゆにもこだわりがある。
かけそばとつけそばで、返しと合わせる前の白だしを代えているのもその1つ。
「うちでは、かけそばは甘口、つけそばは辛口の白だしを別につくっているよ」
食べ方が違うのだから、だしの取り方も違って当たり前、と勘右衛門さん。
醤油もみりんも勘右衛門さんが惚れ込んだものだ。もちろんどちらも化学調味料を一切使っていない。かつお節にいたるまで、おいしいそばを食べるための勘右衛門さんのこだわりは尽きない。
そのこだわりを心ゆくまで堪能できるのが「手挽き吟上古今そば」。
石臼で荒挽きにした有機栽培の会津産そば粉を使い、そばの風味を活かすため荒挽き、細打ちで仕上げている。1日限定30食とのことなので、味わいたい方には早い時間の来店をおすすめしたい。
日本酒も好きだという勘右衛門さん。日本酒も淡麗辛口から濃淳旨口まで種類豊富にそろっている。日本酒を注文した方には、自家製のそばみそがお通しとして付いてくる。
新そばの季節の10月中旬から12月中旬には、食べ放題・飲み放題の企画も予定しているとのこと。興味ある方はぜひお問い合せを。

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蕎麦工房 すゞ勘

会津若松市中央1-3-15
TEL(0242)32-6777
営業時間/AM11:30~PM3:00
     PM5:30~9:00
定休日/火曜
主なメニュー
●天ざるセット 1,450円
●ざる天重セット 1,080円(昼のみ)
●手挽き吟上古今そば 850円
●日本酒(ワンショット)180円~