このサイトは2001年〜2007年に取材、掲載したものです。現在の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

外観 中華そば

中華そば 550円
豚骨や野菜のダシがきいた旨みたっぷりのスープ。

もやしメン

もやしメン 650円
肉や野菜がたっぷりの塩味のあんかけが醤油味のスープに良く合う

お母さん

創業以来37年間お店に出ているご主人のお母さん。73歳になるが麺を茹でる腕は確かだ。

ご主人

真面目で丁寧なラーメン作りに励んでいるご主人。一代目から後を継いで24年の経験を持つ。

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かど屋食堂

地元に愛され、地元の味を守る大衆食堂。

喜多方市字水上6767-8
TEL(0241)22-1663
営業時間/AM11:00~PM2:30 PM5:00~7:00
定休日/月曜

野菜の旨みたっぷりのスープを味わう。

喜多方市内の中心地にある四つ角の一角に店を構える「かど屋食堂」はラーメン、定食、丼類が味わえる食堂。看板メニューである中華そばは喜多方ラーメンの特徴とは少し違った個性的な味わいだ。スープは豚骨ベースの醤油味。鳥ガラ、昆布、煮干し、そして野菜をたっぷりと使っており、鳥ガラや野菜の旨みをいかしている。シンプルだが、飽きのこない味わいが人気だ。麺は喜多方独特の太ちぢれ麺を使用。チャーシューは、噛むほどに旨みがあり、柔らかく程良い脂身のバランスも絶妙だ。
「いろいろ研究して、自分がこれだと思う味でお出ししています」と言うご主人がすすめてくれたのが「もやしメン」。ラーメンの上にもやしやニラ、玉ねぎなどの野菜と豚肉の入ったあんかけがたっぷりとかけてあり、ボリューム、栄養ともにバランスが良い。醤油ベースのスープと、塩で味付けされたあんかけが口の中で絶妙にマッチしている。最後まであつあつでおいしく食べられる一品だ。

真面目なご主人と母、ふたり力を合わせて。

店はご主人の山崎さんと、山崎さんのお母さんの二人できりもりしている。20席ほどの小さな店には地元の常連客が多く、近所からの出前の注文も多い。 「出前はバイクで5分以内のところだけ。麺が伸びてしまっては、おいしいものを提供できないから」と言うご主人。ひとつひとつ丁寧に調理している姿勢や、料理に対する言葉からも真面目な人柄であることがうかがえる。その山崎さんは二代目。山崎さんのお父さんが現在の駐車場地に店を構えたのが今から37年前のこと。現在の場所に店を構えて二代目が後を継いでから24年になるが、店内は清潔感がある。一代目の開店当時から店に出ていたお母さんは現在73歳。お母さんの体を気遣いながら、独自の味を追求しつづけるご主人。料理にはその姿勢が反映されて、真面目さとやさしさが伝わってくる。地元の人々のおなかをしあわせにしてくれる味を守り続けている。