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ふくまん

会津懐石 ふくまん

きざみチャーシュー

会津藩復元武家料理/5,000円(予約制)
3,500円、7,000円、10,000円コースもある。

チャーハン

野菜がたっぷりと入った「こづゆ」は、会津の郷土料理。
研究しているうちに、昔は小重に入っていたという説もあることがわかった。

老麺会

2階の座敷席。
ひとつひとつの個室に床の間があり、落ち着いた雰囲気の中で、ゆっくりと食事を愉しめる。

店内

1階には茶室がある。
「花祝弁当」(2,000円)を味わいながら、茶会などにも利用できる。

2003〜2004冬【第八巻】新撰組と白虎隊の足跡 04

会津懐石 ふくまん

料理人の想いは、世代を越えて。

会津若松市栄町8-49
TEL/0242-24-6377
■営業時間/AM11:00〜PM2:00 PM5:00〜9:00
■定休日/火曜(祝日の場合は翌日)
■駐車場/6台

復元された「会津藩武家料理」を味わう

会津懐石ふくまんでは、会津地方に残された文献をもとに復元された「会津武家料理」が味わえる。
この料理は江戸時代、検地にやってきた幕府検見に会津藩が振る舞った料理のこと。
刺身、煮物、焼物、汁物などが、御膳で出される。これらの料理に使う素材のほとんどは、会津地方で採れたものを使っている。
しかし昔の文献をもとにと一口で言っても、容易なことではなかったようだ。
戊辰戦争の時に、当時の記録が残されたものはほとんど焼失してしまっていたのだ。
そんな中で、ふくまんの女将である鈴木恵知子さんと、会津の食文化の研究をしているご主人の真也さんは、武家料理の研究を始めた。
「いろんなことが次々とわかってきたんです」と、女将さんはいろいろな話をしてくれた。
当時は料理人が権力を持っていて、そうした会席の際には料理だけでなく、もてなしのすべてを任されていた。
器は会津塗のものを使い、今ではなされないような調理法を用いていたらしい。
だが、素材は書かれていても、肝心の味つけについて書かれた文献はなかった。
謎を紐解くような思いで武家料理の研究を重ねているうちに、次第に会津料理への誇りと愛情に変わっていったのだという。

料理人の想いは、世代を越えて受け継がれていく。
会津の素材を使い、無農薬栽培された野菜や、添加物の入っていない調味料を使い、素材の旨みをいかした武家料理を、ぜひ試して欲しい。

落ち着いた雰囲気の中で、郷土料理を味わう

こ障子戸を開けて店内に入ると、土壁に土間という昔のつくり。
いたるところに、季節の花が挿してある。
これは、女将さんが山に行って摘んでくるもの。
そこには「季節感を感じていただけたら」という想いがある。
店内は個室があり、小宴会から大宴会までさまざまな会合に利用できる。
落ち着いた雰囲気の中で、郷土料理膳や弁当など、ふくまんの滋味あふれる味わいが堪能できる。
花祝弁当2,000円、郷土料理セット2,300円、会津懐石膳3,000円〜。

地図